2019/02/04

思考の習慣から抜け出す方法(無常)気づきの日レポート


「無常について」

◯法話_アン・フーンさん(在家のダルマ・ティーチャー*)*文末に解説あり

プラムビレッジの伝統的な美しいプラクティス*があります。
何かをしていても、鐘の音を聞いて止まる瞑想*です。

私たちは、思考を続ける習慣があります。
それが癖になっていることに、まず気づくことです。

Anything can change.

すべてのものは変わっていける。

今、沢山の恐れを抱いていたとしても、私は知っている、それが過去になることを。
その無常ということを覚えていること。思い出すこと。
常に意識していることで、思考を止めることができます。
止めるために、何かマントラがあるといいと思います。
これも過ぎる、など。

この感覚、感情が、過ぎ去って行くと知らないと、私たちは行き詰まってしまいます。
今自分が感じている感覚が、永遠に終わらないと感じてしまうと、辛くなる。
いつか終わると知っていることが幸せに繋がるので、重要なんです。

これさえも過ぎ去るのだ、と思うと、今の状態から抜け出すことができる。
恐れから分断された状態から、呼吸をして青空を思い、心の隙間ができるのです。

きっと皆さんも同じ経験があると思います。
恐れがずっと続いてしまう、抜け出したいと思うほど、はまってしまう。
沼からジャンプしても、益々はまってしまう。
私たちは、日々これを続けています。

もし、その状態になったら、過ぎ去ると気づく。
その思いを紙に書きます。
それを誰かにシェアします。

夜中でも、起き出して、抜け出すことが大切です。

タイ*の写真を見て鐘を招き、呼吸をする。
例えば、タイに声に出して聞いてもらう。
それを、Aさん、シスターをそこへ招いて、聞いてもらいます。
深い潜在意識の中にあるので、表層意識で味わうことが、声に出して読み上げることが、とても有効です。

このような実践をするのは、最初は難しいと思いますが、
バイオリンと同じように、だんだん楽になってくる。
意識しやすくなったり、心の状態に気づきやすくなったりします。

We can do it.

こうした実践は、子供達が学校で習えるものではなく、職場でも教えてもらえません。

私たちが子供たちへ、家で教えることができます。
私たちが実践する姿から、教育することができます。

実践していくと、調和、喜びが増えていきます。
それが周りの人達へ浸透していきます。
これが、私たちが大切な人たちへ与えられるギフトです。
特に子供たちへ。

これを今日から始めることができます。

私たちのマインドが軽い状態。
満足感が自分の中にあれば、何かやることを探して自分を忙しくする必要がありません。

満足感、幸せ感があれば、それだけで私たちの周りに幸せを与えることができます。


(仲間の同時通訳をメモ・感謝)

ーーーーーーーーーー




◯瞑想会「気づきの日」レポート 2019,2,3
伊勢原サンガの1日(10時〜17時)

午前は、アメリカ2ヶ所、日本17ヶ所、タイランド1ヶ所、韓国1ヶ所。
全部で21ヶ所を繋いで、アメリカからの法話を聞きました。

アメリカ、アン・フーンさん、トゥさんの、ゆったりした話し方の法話とトータル・リラクゼーション。

この日の法話は、家族を見送ること、生と死、無常についてでした。

日本のサンガを対象にした英語の法話、質疑応答。
日本語に同時通訳があります。仲間たちの連携プレーに感謝。

































午後は、各地でそれぞれに瞑想会が続きます。

次は、日向ぼっこのランチ、食べる瞑想。
小春日和で、テラスでいただきました。

初めの15分は沈黙で、目の前の食べ物を味わいます。

































次は、歌う瞑想をしてから、歩く瞑想。
里山の道を歩きます。

凛とした空気。冬の中にも春の兆しを見つけて。
同じ道を歩いても、毎回、毎年、違う発見があります。

































次は、お茶の瞑想。drink your tea
里山で摘んだ、蝋梅(ろうばい)と菜の花を中央に置いて。

































仲間のお土産のお菓子と、お茶を味わいながら、
初めの5分間は沈黙でいただきます。

































次は、ダルマシェアリング。

思いやりをもって、批判もアドバイスもなく、心から話を聞く練習。
心の奥から出る言葉で、今感じていることを話す練習。

安心、安全な場をみんなで作ります。

・ここで話したことは、この場に置いていきます。
・本人が話す以外は、後で他の人がそのことには触れません。他の場で話しません。
・会話形式にはなりません。批判アドバイスはしません。
・質問があれば輪の中に置きます。応えられる人がいたら話します。

今日の瞑想で感じたことなど、一人一人の思いに耳を澄まします。



ーーーーー
瞑想会は、プラムビレッジ形式の実践方法を、みんなで練習します。


◯気づきの日
全国各地で開催される瞑想会...毎月1回・日曜日(5月ツアーの時期を除く)
「ティク・ナット・ハン_マインドフルネスの教え」で情報をご覧ください。


・メーリングリストで情報を受け取ることもできます。
(詳細は上記のリンクへお問い合わせください)


◯日本各地の瞑想会サンガ

◯伊勢原サンガ(神奈川・鶴巻温泉駅)このレポート開催地


◯リトリート*、僧侶による瞑想会
毎年4月末〜5月に、プラムビレッジ僧侶来日ツアーを開催。
詳細は上記サイトでご覧ください。


ーーーーー
◯用語解説

*ダルマティーチャー
プラムビレッジで認めた法話をすることのできる人。
僧侶、在家の人などがいる。

*プラクティス
瞑想の実践のこと。
歩く、食べる、リラックスする、話す聞く、など日常生活でできる、色々な種類があります。

*止まる瞑想
15分おきに鳴る鐘の音を聞いた時、何をしていても止まり、呼吸を味わいながら、今の瞬間に戻る練習。


*タイ
ベトナム語で先生の意味。
プラムビレッジでは、ティク・ナット・ハン師のことを言う場合が多い。


*リトリート
瞑想合宿。宿泊型を意味することが多い
法話、プラクティスなど、朝から寝るまで1日を実践練習しながら過ごします。
来日ツアーの法話レポートも、このブログに掲載あります。
富士山麓リトリート・5月に開催実績あり。