マインドフルネスの休日
Saturday of Mindfulness with Plum Village
法話…シスター・キンニェム Sr. Kinh Nghiem 右
日本語通訳…シスターチャイ Sr. Trai Nghiem 左
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今でも、昔から私のことを知ってる人は、ベイビーナンと呼びます。
14才で、学校を休めると聞いてリトリートへ行った話。
おじいちゃん(タイ)の話を一番前で聞いた。
4日間で私は弁護士になるアメリカンドリームが全て引っくり返った。
真実の生き方・出家を決めた。
頭を剃ること、同じ色の服を着ること、結婚しないこと、何も知らなかった。
友達に「出家するのは失恋 broken heart したの?」と聞かれた。
私はハートが解放されたからです。 My heart expanded.
2ヶ月後には出家した。
20年、シスターをしている。
ある日、アクシデントが起きた。
レイジーデイ(怠け者の日、寛ぎの実践の日)にシスター達とゲームをして、
とても楽しく賑やかだった。
あるシスターがドアから「静かにしなさい!」と大声で怒った。
他のシスターは、怒られたくないから止めよう。
私はとても怒った、なぜ楽しんでただけなのに?
部屋へ帰っても怒りが続いた。
色々なことをしても消えない、眠れない。
怒ってはいけないと抑えようとした。
ダルマティーチャーなのにと怒りを持つことを責めた。
私は呼吸をした時、自然に右手がハートに、左手がお腹にいった。
体を苦しめていたと謝った。
《アナパナサティ、16の呼吸がある》
私はタイに聞きました。
「なぜ、16もの呼吸を知ってる必要があるの?」と聞いた。
ひとつの呼吸で充分ではないの?
感情は自然と穏やかになりますよね。
解放を感じられますよね。
タイは微笑み返しただけでした。
時間が経てば分かると思ったでしょう。
怒った時、感情を落ち着かせようとしてた。
一生懸命、知識を使ってなだめようとした。
自分自身の体に戻って、やっと落ち着いた。
体を労わることは大事なこと。
頭ばかり使ってしまう。
ブッダは、体から入った。
自分の心、感情をみるため。
怒っている時は体に色んなことが起きている。
アドレナリンと同じようなものが出て、肝臓に影響を与える。
肝臓で毒素を取り除く。
怒りの物質を体から出すために、90秒かかる。
12時間、怒り続けていた私。
どんなに肝臓が働いていたでしょうか。
体と心はひとつです。
私は、呼吸法はひとつでいいのではないか?と言った。
ブッダにチャレンジしてました。
ブッダに負けました。
ブッダもタイも思いやりいっぱいに微笑み返してました。
タイは自分自身で体験することが必要だと思ってたと思います。
今でも怒りについて実践してます。
深い悲しみなど。
時間が経ったから修行が出来てるとは限りません。
瞑想とは感情を見るものと思うかもしれません。
ここ数年は、私は、もっと自分自身の体に思いやりを持つことを実践してます。
イタリアでリトリート準備をしてた時。
名刺を作ってくれ、タイが言った。
彼はメールアドレスもないのに?
携帯電話もないのに?なぜ?(笑)
タイは、
「100%、と書いてあるだけでいい」と言った。
「ひとつひとつに(タイの)印を押してください」
イタリアの観光に行くブラザーシスターへ渡すように。
私は行くつもりはなかったけれどタイに「私の代わりに観光に行ってきて」と言われた。
名刺はバスに乗るブラザーシスターたちのためのチケットです。
バスに乗って、マインドフルのガイドになってください。
歩く時は話さない。
話す時は歩かない。
100%今に集中して欲しいから。
私は100%のカードを見せる必要が段々なくなりました。
あるブラザーがカードの0を指で隠して「今10%マインドフルだ」と見せてくれた。(笑)
(講演中の写真)
《四無量心》
慈、優しさソウルメイト、友達、理解してくれる友、自分自身のソウルメイトですか?
悲、思いやり、ヒーリング、変容する力があるから。
喜、喜び。
捨、無差別の心、分け隔てのない心、アイデアを手放すこと、執着しない、インタービーイング。
思いやり、慈悲について。
憐れみ同情は、弱い心と思う人がいる。
コンパッション、慈悲とは憐れみではないと書いてあった。
慈悲の意味は、共感すること、その人がどんな気持ちか理解すること。
その人の苦しみを和らげてあげたいと気持ちが出る状態。
かわいそうな私だけど、ここから乗り越える気持ち。
《理解を深めるため4つ》
①自分の中にある苦しみに気づく。
②苦しみに対してコントロールせずに何が起きてるか見る、苦しみは何かの栄養素を摂っている、正しく見る。
③自分の中の良い種に気づく、呼び起こす。
④良い種が芽生えたら、なるべく長く保つ、 keeping joy there.
自分の体への理解が深まる。
食事を取る前に唱えるガーター
「この応量器は適切に測るための器です」
体に思いやりを持っていれば、心にも思いやりが持てます。
《無差別について》
アジアでは自分の体をご先祖さまの繋がりとして扱います。
子供達に頭は大事にしなければいけないと伝えます。
お母さんを体に乗せるならどこにするの?
頭と子供達はいいます。
頭が最も尊敬される場所だからです。
科学的に証明された、父と母から人は生まれます。
子供たちは私たちの継続です。
何を飲んでも自分自身だけに影響があるわけではありません。
無差別、これがインタービーイング・相互共存です。
自分自身を労わるかによって、
恐怖を労わるかによって、
次の苗に伝わっていかないようにできます。
あなたの怒りはあなたのものではありません。
祖父母から伝わったものです。
あなたのせいじゃありません。
ここ日本に来る前に、アメリカで刑務所で若い女性達10代と一緒だった。
ハグの瞑想をした。
刑務所ではお互いに触れてはいけない規則がある。
触れてもいいか聞いてから、1人の人として尊重して、ハグ瞑想した。
ある女性は緊張したまま、呼吸を3回以上してハグした。(基本は3呼吸の瞑想)
彼女の体は緊張が取れた。
今までの人生で、このような思いやりを受けたことがない。
シスター達のPeacefullさに心打たれた女性が言った。
「私の息子にこれを伝えるにはどうしたらいいの?」
若い彼女に子供がいることに驚いた、みんなに子供がいた。
離れて暮らす人にも、あなた自身が変容すれば伝わる。
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マインドフルネスの休日 in Japan
Saturday of Mindfulness with Plum Village
9/30・2017年、横浜関内