2021/09/15

真の愛④性的エネルギーの変容・カップルや家族のために

 

















Thayの家、タイランド・プラムビレッジ




2018,12,30 質疑応答


真の愛シリーズ③ の続き



それでは、家族の中では。

ある日、タイがディアパーク僧院(サンディエゴにある)で、在家の人に法話をしていた時。

性行為もマインドフルにできます。

5つのマインドフルネストレーニングを受けた時。

あなたが、夫を妻を愛していると認識している時。そして、2人の体が1つになった時。

とても神聖なアクションです。

国を継続すること、先祖が継続をすること、それが子供という形だから、ただの快楽ではなくて。

家族、先祖、国、人類が続いていくことを目的として2人は交わっている。

ただの性欲だけではないです。


これが、5つのマインドフルネストレーニングに基づいたプラクティスの方法です。

こういう方法の捉え方をすると、妻や夫を愛しているというのを理解して、彼らの裏で他の人を愛したりしません。

これが真の愛です。


これが出家者が学ぼうとしている、私たちの現実の捉え方です。

僧侶は、たまに執着することがあります。お互い同士。

でも、サンガの光と守り中で、ちょっとずつ、それと向き合って変容させることができます。

でも、それを乗り超えられない出家者がいて、執着してしまい結婚したくなったり、家族を作りたいということがあると、それも良いのです。

それは失敗したことにはなっていません。


モナスティックの生活を続けられないという事は、別に悪いことではありません。

失われたものは何もありません。

その在家の暮らしを続ければいいのです。

在家としてプラクティスを続けていって、それを子供に伝えていけば良いのです。

そして、もしかしたら15年後、子供が出家者になるかもしれません。(会場、大笑い)

私たちは、ここで待っています。(会場、爆笑)


カップルとしてプラクティス。

5つのマインドフルネストレーニング、特に3つ目の真実の愛をプラクティスできたら、より社会全体が健康になることのサポートになってるのです。

本当にどうやって人を愛するのか?それを体現するような行為になります。

あなたにはできます。ロールモデルになってください。

他のカップルのために、他の家族のために。

あなた自身が家族で幸せであれば、子供もそういう健康的な家族の中で育つことができます。

そして健康な家族というのは、子供が愛されている、理解されていると感じるような家族。

そしてマインドフルな暮らしをしている。

そういう家族がいる社会には未来があると、あなたは知ることができます。


かなり大きなテーマですね。

そして、これから、これについて個人として、コレクティブ社会として、コミュニティとして、出家者も、これについて学び続ける必要があります。

そして出家者の役割は、深い洞察の最も見えてきた知恵を分かち合うこと。

そして、こういうリトリートで問われる度に、その知恵を分かち合っていくことです。


タイはいつも言ってた。

このエネルギーをチャンネルして、真の愛の理解のエネルギーに変容させていく。

若い人にとっては理想があります。そして強い願いがあります。

何か社会の苦しみを減らしたいという強い気持ちがあります。

そういう人こそ性的エネルギーを変容させて、より良い社会を良くしていくエネルギーに変えていってください。


それが、ガンジーがやったことです。

彼は国のために、平和のために、正義のために活動していた時は、性行為をやめたのです。

そして彼は妻にいました。

私はこれから性行為をしたくない。そして自分の身を正義のために捧げたいと。


ありがとうございます。








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法話、2018,12,30 タイ・コアサンガ・リトリート

シスター・ドゥアン・ニェム

ブラザー・ファップ・ニェムン



2018,12月・質疑応答 

真の愛シリーズ① 日常でセックスのエネルギーとどう向き合ったら良いのですか?


真の愛シリーズ② 性的エネルギーを超える・20%未満の執着


真の愛シリーズ③ 性的エネルギーに影響する食べ方


真の愛シリーズ④ この記事








2021/09/12

真の愛③性的エネルギーに影響する食べ方

















2018,12,30 質疑応答


真の愛シリーズ② の続き



もう一つのヒントは、ベジタリアンの食事をすること。

野菜をいっぱい食べること。

欲のエネルギーを育まなくて済むことになります。

肉の中にあるエネルギーの方が強いのです。欲望につながる。

野菜は比較的安全です。

野菜を食べること。ベジタリアンであること。

私たちは、フルタイムでベジタリアンです。(会場、笑い)

もしかしたら、あなたたちはパートタイマーかもしれません。

1ヵ月に数日しかベジタリアンかもしれません。

私たちの先生は、最低、月1週間はベジタリアンでいた方は良いと、お勧めしています。


もう一つの方法。

食べる量を減らす。


食べ過ぎると、体がエネルギーがあり過ぎるからです。

特に夜に、アルコールを飲んだり、チーズ食べたり、肉とか食べたり。

国によっては、大きな食事を夕食に食べます。朝ご飯や昼ご飯は少量です。


それが出家者の文化は、夜に少食、ランチは比較的に多めにご飯を食べます。

朝ご飯もあまり食べません。


食べるということも、性的なエネルギーの水やり(*1)に大きく影響します。

だから、それを深く見つめて、自分がどんなダイエットを、食事をしているのか。

そして私たちの六感を、例えば性的な刺激物、映画とか、お話とか、音楽とか、性的なエネルギーを刺激するような。

種に水やりをしてしまうと、だんだん想像が働きます。

そして、それはとても危ないものです。


自然に、とてもシンプルです。

動物、ただ子供を作るためのエネルギーなんですけど、皆さんは、とてもアーティスティックになってしまうんですね。

そして六感(*2)を、そういう刺激物に触れてしまうと、どんどん想像力が大きくなっていって、どんどん、そこに飲み込まれてしまいます。

私たちの人生の大部分です。

そして、深く学んでいく必要があります。





④へ続く





(*1)水やり...草花を育てるように、心の種に愛と思いやりを注ぐこと。


(*2)六感...眼、耳、鼻、口、身、意識。


詳しくは 法話ことば集 を参照





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法話、2018,12,30 タイ・コアサンガ・リトリート

シスター・ドゥアン・ニェム

ブラザー・ファップ・ニェムン



2018,12月・質疑応答 

真の愛シリーズ① 日常でセックスのエネルギーとどう向き合ったら良いのですか?


真の愛シリーズ② 性的エネルギーを超える・20%未満の執着


真の愛シリーズ③ この記事


真の愛シリーズ④ 性的エネルギーの変容・カップルや家族のために











2021/09/11

真の愛②性的エネルギーを超える・20%未満の執着


2018,12,30 質疑応答


真の愛シリーズ① の続き



私たち出家者の生活、生き方の中では、ブラザーフット、シスターフット、法話を通して、そういうような関係性を育てています。

だから、ただ出家者、男女の間で、一緒にちゃダメと禁止条例を出すのではなく、より深い関係性を育む、ブラザーフッド、シスターフット。

私たちがどういう理想的な生き方、どういう奉仕のあり方を、定期的にシェアリングして。

そして、そのエネルギーを違う形にチャンネルするための企画をしています。

リトリートもその一つです。

あなたたちがここに来て、私たちがここにいます。

そして一緒にいて助け合っています。

これも性的なエネルギーのチャンネルする方法の1つです。


本当の愛がある時は、生きることの意味、こういうエネルギーを超えることができます。

だから、このプラムビレッジに来る時は、また、お寺に行く時は、服装に関して「適切な集中ができるような服装をしてください」と、お願いしています。

短パンで来ないようにとか、香水をつけるとかないようにとか。

そんなことをお願いしています。


私たちの先生は、20%未満の執着を持って良いですよと言っていました。

特に若い僧侶について、彼は理解していました。

恋をした時、それは自然なのです。

でも、15%位までしかいかないように、気を付けてもらう。

そのエネルギーが、自分の人生の一部であって良い。

そして深く理解していて、変容させていく。

でも、あんまりそれを20%以上にいってしまうと、問題起こすので。

そしてサンガが守ってくれます。

エネルギーを抑圧するのではなく。





③へ続く





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法話、2018,12,30 タイ・コアサンガ・リトリート

シスター・ドゥアン・ニェム

ブラザー・ファップ・ニェムン



2018,12月・質疑応答

真の愛シリーズ① 日常でセックスのエネルギーとどう向き合ったら良いのですか?


真の愛シリーズ② この記事


真の愛シリーズ③ 性的エネルギーに影響する食べ方


真の愛シリーズ④ 性的エネルギーの変容・カップルや家族のために








2021/09/10

真の愛①日常でセックスのエネルギーとどう向き合ったら良いのですか?

 


















写真:フェスティバル、投げ輪をする



2018,12,30 質疑応答

真の愛シリーズ①


◯質問(男性)

真の愛についての質問です。4年前に初めてプラムビレッジに来ました。

仏教的な結婚式を望んでいましたが、地元で式をあげることになったので、夢は叶いませんでした。

欲のためのセックスと、日々の生活の中でセックスのエネルギーとどう向き合ったら良いのですか?


(シスターが知らんぷりしているから、会場は大笑い)



◯ブラザー


私が、その質問を受けましょう。(会場、大笑い)

他にも似たような質問が紙にも書いてあります。

「真の愛は、5つのマインドフル・トレーニングの3つ目にあります。私は自分の性的なエネルギーを適切な方法で、使うように尽くします。僧侶は、どのようなやり方で向き合っているのでしょうか?そのヒントを教えてください。」

(会場、大笑い)


まず最初に、性的なエネルギーというものは、人間としてみんなの中にあるもの。

性的のエネルギーは自然のエネルギーで、人間だけではなく動物、彼らも同じエネルギーを持っています。

継続するためのエネルギーです。人間として、動物として。


全ての生物が、自分たちが継続するための方法として、私たちの人間としての形。

このエネルギーは、そのためにあるのです。

これを見たときに悪いとは思えません。

性的なエネルギーは悪いものではありません。


でも、僧侶として性的な行為を行わないという道を選んでいます。

悪いからそういう道を歩いているわけではないです。

ただ、このエネルギーを違う形で扱って、そして悟りの道を歩むためです。

より大きな愛を育むためでもあります。


その方が私たちの中に、よりスペースができて、そしてもっと時間、もっとエネルギーが解放されて、それを、よりすべての生きとし生けるもののために、奉仕するためのエネルギーに変えています。


出家者の中にも、そういうエネルギーは存在します。

どうやって、それを扱うかを学んでいます。

そして、このエネルギーをちゃんねるして、理解と思いやりに変えていく。


私たちがやっている1つの方法というのは、

例えば、私たちはコミュニティーに住んでいますね。

そして六感が、例えば、性的なイメージとか、音とかには触れないようにさせています。

一般的な人たちとは違う環境を作っています。

そして生活の中でも、そのエネルギーを違う形にちゃんねるするための方法をいくつかしています。


例えば、出家者はスポーツをしていますね。

サッカー、バレーボール、バトミントン、自転車乗ることなど、それも1つのヒント、方法です。(会場、笑い)


私がプラムビレッジ、フランスの若い人たちを担当してた時、レイジーデイ(*休日)を担当していた時。

若者達と1、2週間一緒にいた時。

彼らはエネルギーがいっぱいありますね。

だから、男性ためには、よくサッカーの試合を企画していました。午後や7時とか。

2時間くらい走りっぱなしになると部屋に戻った時、すぐ寝ちゃいます。(会場、大笑い)


だから、彼らのことをあまり心配しなくてよかったのです。

そして私も平和に寝れる。(会場、爆笑)

そして翌日、旅を企画して、男女含めて。

そしてお茶飲んで、歌って、シェアリングして、そして、ハイキングなどして、

それが健康的な、これがエネルギー扱い方。


②へ続く



*レイジーデイプラムビレッジの休日。くつろぐ実践の日。

 朝食は外で食べたり、ピクニックへ出かけたり楽しむ。




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法話、2018,12,30 タイ・コアサンガ・リトリート

シスター・ドゥアン・ニェム

ブラザー・ファップ・ニェムン



2018,12月・質疑応答 

真の愛シリーズ① この記事


真の愛シリーズ② 性的エネルギーを超える・20%未満の執着


真の愛シリーズ③ 性的エネルギーに影響する食べ方


真の愛シリーズ④ 性的エネルギーの変容・カップルや家族のために











2021/09/08

より良い人になるとは・不平等を変えるには

 



2018,12,30 質疑応答⑥



◯質問


私はアクセプトするという受け止めることについて苦しんでいます。

例えば不公平だと感じたりするような時に、どうしてそれを受け止めるんでしょう。

この世で、より良い人になって、こんなに不平等に溢れてる社会を、どのように改善していけることができるんでしょうか。

そこに難しさを感じています。



◯シスター    *(中略)録音の不鮮明


自分を受け止めること。自分を成長させることについて。


難しい質問ですね。

すべてのことを、私達は変えることはできません。

今、難しいと言ったのは、このようなことを扱うためには、実践が必要だからです。

それは簡単なことではありません。


もしも、自分を変えることがうまくできるならば、


あなたが言っていた「より良い人になる」とは、どんなこと意味してるのでしょうか。

例えば、コミュニティにいる時や、職場で人といる時に、より良い人になりたいというのは、他の人があなたをどう思うか?ということを言っているのかもしれない。


私たちのサンガでは(中略)ということを学びます。

中略


私たちは、より良い人になるために、どうやって気づいていくことができるのか。

誰かから「あなたは間違っている」と指摘された時に、どんなふうに耳を傾けられますか。

そこがまず最初に、あなたが向上していける部分です。


より良くなりたいと思う時は、欠点をなくしたいと思うでしょう。

でも、あなたは既に素晴らしい人になっています。

もしも他の人と共に生きていて中略


誰かが僧侶になる時には、ここに3ヶ月、1年、2年、一緒に滞在してもらいます。

コミュニティの中で、どんなふうに行動しているのかを

中略



PV、15分ごとの鐘、呼吸に戻る)



誰かと比較しないことを学んできましたが、言うのは簡単ですが、やることは難しいです。

実践すると、自分を育てることができます。

耳を傾けることを学ぶと、相手が、どうするべきと提案してきた時に、それを聞くことができたら、もうすでに自分は変化を起こしています。


それから、不平等など好ましくない環境になった時に中略

私たちが生きてる社会は、そういった構成になっています。

だいたい、そういうことがあると、私達は怒りに包まれます。

本当に怒っているんだということを、正そうとして。

でもブッダの教えは、そういったことではないんです。



もしも、マハトマ・ガンジーの歴史をご存知でしたら、彼がどんなふうに不平等というものに向き合っていたかと知っていたら。

中略

そこに戦いを起こす、抵抗する、抗うことの代わりに、自ら献身(Sacrifice)していく、より落ち着いた穏やかな方法を学んでいく。

最初にすることは、人々を穏やかな状態にするということです。

状況をどうかしようとしてしまう前に。

だいたい、皆さんは状況に対して戦いの気持ちを抱く。

何が起きているのか、どんなことが起きているかを話し合います。

理解というものが、状況を穏やかにさせます。言葉の暴力ではなく。


だから難しいのです。

難しいということは、できないことじゃないのです。

できるという意味で言っています。

でも、献身(Sacrifice)は難しい。

もしも、穏やかな状態で向き合うことを学んだら、出来ます。

でも、もし自分が穏やかになれないとしたら、まずは実践をする必要があります。穏やかになるために。


私たち僧侶も不平等なことに対して働きかけますが、平和のうちに歩きます。

他の人に、何が正しくて間違っていると戦いのではなくて、どんなふうに(中略

世界のために平和に歩きます。

マンドフルに平和な道によって働きかけます。

だから簡単なことではありません。

まず、より良い道、より良い方法を学ぶ必要があります。






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法話、2018,12,30 タイ・コアサンガ・リトリート


シスター・ドゥアン・ニェム

ブラザー・ファップ・ニェムン



2018,12月・質疑応答シリーズ① 良い質問は誰かのためになります

2018,12月・質疑応答シリーズ② 怒りっぽい人とどうやって過ごしたら良いのか

2018,12月・質疑応答シリーズ③ タイが居なくなったら、どうしたらいいですか?

2018,12月・質疑応答シリーズ④ 愛について①自分を愛する練習

2018,12月・質疑応答シリーズ⑤ 愛について②自己嫌悪・嫉妬・執着から喜びへ


2018,12月・質疑応答シリーズ⑥ この記事





*(中略)録音の不鮮明のまま記事にしました。

 不完全さを、ありのままに掲載。

 後日、修正できればと願う。