2022/01/29

ティク・ナット・ハン師 メモリアルセレモニー

 



















《ティク・ナット・ハン師メモリアルセレモニー》

2年前にタイは年長ブラザーに「葬儀の準備をするように」と伝えていました。
私のためにストゥーパ(仏塔)を建てないように、と法話で語っていました。
やがて来る日のために、できる限りの準備を整えて、旅立って行かれました。
第一報からすぐに7日間のメモリアルセレモニーが始まりました。

私は花の微笑みの中にいます。
私はあなたたちのプラムティスの中にいます。
あなたがシスターブラザーや瞑想友達を見る時、私はそこにいます。







“ a cloud never died “

決して雲は死なない  ティク・ナット・ハン




《荼毘の立ち合いの儀》

8日目 火葬の儀式  ベトナム・慈孝寺 よりライブ配信
2022年1月29日(土)日本時間 8:00~ 
8日目・配信動画 https://youtu.be/IHYCibNJV2E

日本語同時通訳:リンク先にzoomリンクあり)
https://www.tnhjapan.org/thich-nhat-hanhs-memorial

この厳かなセレモニーでは、ベトナム・フエの慈孝寺での最後の儀式、そして、タイ(ティク・ナット・ハン師)の棺の火葬の地への歩みとそこでの儀式に立ち会うことができます。
(ティク・ナット・ハンの教えサイトより引用)


タイムスケジュール(日本時間)
8時…最終儀式、出棺
12時…棺が火葬場に到着
13時…儀式と詠唱、荼毘の儀

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旅立ちセレモニーに寄せて・瞑想案内人(1/28記)

1/22・ご逝去から続いているメモリアルセレモニーの流れの中で、ティク・ナット・ハン師が、従来の宗教のカリスマ的支配ではない様子がわかります。
彼が伝えてきた「一枚の紙に雲を見る」普遍的な見識を、このかけがえのない見送りの時に、別れの哀しみを超えて「受け取ろう」「見出そう」「心身に刻み込もう」「浴びよう」とするプラムビレッジに関わる人々の静かな瞑想や儀式、コミュニティの大きなうねり「自由への解放」を感じます。

Miracle is walking on Earth
この地上を歩くことが奇跡である

present moment wonderful moment
今 このとき 素晴らしい この時

チャンティング詠唱は古典的な文言もありますが、英語の歌の言葉は上記のような、ティク・ナット・ハン師の詩や文章を使用したものばかりです。それらは瞑想に応用できる言葉です。

私は一個人として、民俗学的な視点からもこの流れを拝見しています。
ある意味での分岐点。

プラムビレッジ式の儀式とベトナム禅宗の融合した空気。
文明が発達した世界で現代人が失いかけた死生観、紛争対立や政治的な宗教性を越える変容。
ティク・ナット・ハン師の仏教性を保ちつつ表現したものが、世界中の宗派の垣根を越えた支持と尊敬を集めること。
(中東対立の国の人々だけを対象としたリトリートもあった)

これもまた過ぎゆくこと。無常。

プラムビレッジのコミュニティを、ティク・ナット・ハンの亡き後、本質を保ちつつ真摯に受け継ぐ流れを、僭越ながら静観させていただこうと思います。

私たち日本人が、日本文化の中に宿る真善美を大切にできるようにと改めて感じます。

ティク・ナット・ハン師に、たくさんの温かく心優しい言葉を、本当にありがとうございます。
翻訳・通訳に関わる仲間にも感謝します。
共に瞑想する仲間にも感謝します。
私達を友達と呼ぶプラムビレッジのシスターブラザーにも、心からありがとう。
























あなたは桜の国、
日本に住むことができて
本当に幸運なのですよ。

それが
どれだけ恵まれていることなのか、
わかっていますか?

桜を楽しむ時間を
しっかりとつくってください。

自分のためだけでなく、
ずっと遠くにいる人たちや、
もう生きていない人たち、
あなたの愛するすべての人たちのために。

ティク・ナット・ハン

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日本語・メモリアルまとめ(配信日程リスト)外部リンク
https://www.tnhjapan.org/thich-nhat-hanhs-memorial

ティクナットハンの教え・日本サイト https://www.tnhjapan.org


英語・プラムビレッジ・メモリアルセレモニー、外部リンク
https://plumvillage.org/ja/memorial/
 (翻訳機能あり)
 

プラムビレッジ(フランス)YouTubeチャンネル、メイン配信
https://youtube.com/plumvillage






ティク・ナット・ハン師の旅立ちに寄せて


 



















ティク・ナット・ハン師

2022年1月22日 am0時 
出家したフエ寺にてご逝去(ベトナム)

1926年10月11日〜2022年1月21日

ティク・ナット・ハン師の天寿を全うした旅立ちに、心からの深い感謝と、微笑みと共に歩む在り方を学び続ける想いを新たに捧げます。


彼は先生として、彼と同種の佇まいを身につけた多くの個性的な弟子を育て、たくさんの種まきをしてくれました。

たくさんの言葉・詩や美しい書、このあらゆる世界に微笑みを見つけること、どんな人の中にも必ずある真善美を探すヒント、この一歩の中に安らぎがあることを、しなやかで逞しく子供にもわかる優しいひらがなで仏教を表現してくれます。

プラムビレッジのシスターブラザーは、彼が居なくなっても嘆くことはないと繰り返し伝えてきました。

まったく悲しみがないわけではないけれど、今、一報を知り、少しの寂しさの周りに温かい柔らかな心地が体ごと大きく包んでいる気がします。

今朝(1/22)以前のツイートがリツイートされて何かなと思ったら、このことでした。
そのティク・ナット・ハン師の言葉をシェアします。

“ I am here for you “

日本語・メモリアルまとめ(配信日程リスト)外部リンク
https://www.tnhjapan.org/thich-nhat-hanhs-memorial


英語・プラムビレッジ・メモリアルセレモニー、外部リンク
 (翻訳機能あり)

ティク・ナット・ハン師の生涯、外部リンク
 (翻訳機能あり)
 


この写真は、今回の第一報に際しプラムビレッジが掲載した一枚です。
これは法話を解く資格(ダルマティーチャー)授与式の一場面。
法灯(教えの真髄)を受け継ぐ証として、ランプの灯火を渡す姿です。
私には、すべての人へタイの志を受け継ぐプロセスが始まると感じました。
メモリアルセレモニーを通して、私たちの中の変容を静かに見つめる実践をするチャンスとなります。

第一報・プラムビレッジよりメッセージ
「心静かにタイへ感謝の思いを送ってください。」

配信動画はYouTubeへ記録されています。
もしも同時進行で見られない場合でも、そのプロセスを歩むことはできます。