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2022/07/07

今ここにあれば過去も未来も手放せます

 
















2018,5,3「富士山リトリート」


1日目_オリエンテーション(前半)



ブラザー・ファップトゥ



今日は、歩く瞑想がありました。

歩く瞑想の時は、みんなで歩きました。


その後は、食べる瞑想がありました。

みんなですることで、集合的な力が生まれます。

自分だけで実践することは、難しいと思う人もいると思います。



私たちは、みんなで実践することを、川の流れのようにと言います。

私たち一人一人が、ひとしずくの水です。

あなたが、一滴の水として、実践していれば乾いてしまいます。


虎というのは森の中に住んでいます。

虎が森の中から出てきて、街に行くととても危険です。

警察とかに捕まってしまうかもしれない。

私たちが実践する時も同じです。

集合的な力が必要です。



ここでやっている実践の主なものは、マインドフルネスです。

マインドフルネスをプラムビレッジでする時は、いろんな言葉を使います。


「私は家についた(I have arrived)」という言葉を聞いたと思います。


それをプラムビレッジの印(通訳まま:ガーター偈?)と言います。

ついたということは、今ここに着いたということです。


普段私たちの体は、ここにいても心はどこかへ行ってしまいます。

私たちの家は、ここにあるのです。

吸う息吐く息を、ここを向けると戻ってきます。

吐く息も、ここにあります。

吸う息も吐く息も、とても素晴らしいものです。


だから今回のテーマは、

今ここにあれば過去も未来も手放せます。


常に明日何をしようかと考えている。

計画をしては、いけないと言ってるのではありません。

計画を立てながらも今ここにしっかり根付いているのです。


未来のことを考えると不安になってしまいます。

過去のことを考えては心配します。

幸せは未来にあると信じて、給料が高ければ幸せになれるとか。

でもいい仕事が手に入って、実際はどうなるでしょうか?


実際は、もっと先のことを考えてしまう。

喉が渇いたみたいなものです。

未来の不安とか過去への後悔を手放すのです。

今あなたが生きる瞬間は、ここにあるのです。





鐘を招く





1日目・後半へ続く(こちら)



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2018,5,3 富士山リトリート

Peace is the Breathing, Joy is the Walking



1日目・夜の法話...ブラザー・ファップトゥ



































2021/02/25

目の前の大切な人/頓悟と漸悟/プラクティスの重要性


 写真:新年を迎えるセレモニー


ブラザー・ファップカム法話③(②から続く)


今ここに留まり、習慣のエネルギーから解放します。

ベトナムで旅をしていた時でした。
ハノイで飛行機に乗る時に、お年寄りの尼さんがいました。
それがマザーテレサだと気づきました。
彼女はベトナムへ来て、孤児院を開いた所でした。
その頃は、セルフィーは流行ってる時代じゃなかった。(会場、笑)
彼女が男たちに連れていかれた後に聞いたらそうだと。(会場、笑)
彼女が持っていたのはビニールバッグ1つでした。
その印象がずっとあります。

だから、大切な人といる時にモバイルなど使わないでください。
目を見つめてアイタッチしてください。
共に居ることを味わってください。
そうすれば、あなたの中にその印象がずっとあることになります。

ある時に、タイが私を試しました。
一緒に写真を撮る?と聞きました。
いいえ、私はあなたと今ここにいます、と応えました。


(脳の図)
至福の状態になります。
この状態に入ると五感を閉めた状態になります。
特殊な瞑想をした時にしか起こりません。
五感が静止した状態。
見えない、聞こえない、何も感じない。
この状態に入った時に、奥さんが救急車で連れていかれました。
彼は何も聞こえなく知らなかった。
彼が集中力が途切れた時に戻ってきました。

滅尽法

ブッダも行なっていました。
とても至福な状態、でも周りには繋がってない状態。

ロドニーキングが警察に暴行されて、そこから暴動が起きて、
ある人が昏睡状態に入りましたが、何も覚えていなかった。
叩かれた時以外を覚えていなかった。
それは脳の機能です。
あまりにも苦しいとそうなってしまいます。

鎮痛剤を飲んだとしても、苦しみはそこに消えずに残ってます。
子供を亡くした辛さから逃れるために薬を飲み、でも苦しみが消えない。
薬に依存するようになります。
これが、アメリカで問題になってるオピオイド問題です。

私たちの時間や空間への認識機能が低下してしまいます。
自分がどこにいるのか分からなくなります。
でも幸せです。

五感から入ってくるものを低下させます。
過剰摂取する人は、最低機能の状態を低くしてしまい亡くなってしまいます。
でも、その人たちは死ぬ時に幸せです。
あなたたちはそうなりたいですか?

今は、瞑想もできますが、ドラッグも取れる時代です。

私は至福の状態に入れます。
その状態で、夫や家族の状態に気づかなくなります。
これが5つの土台の瞑想と反するもの。
プラクティスとは反する方向です。

プラクティスは、今ここで何が起きているかを知るものです。

だから私たちのリトリートに来る人の中で、気持ちいい状態になる人がいます。
至福で平和な人。
ドラッグは同じ状態を引き起こします。
それは怖い経験です。
私たちの瞑想はそのようなものではありません。

脳には小さな装置が付いてます。
体に必要な機能が付いてます。
私を生かし続ける必要がある、と繰り返します。
ドラッグを取ると、その情報が入らなくなります。
装置が脳へ伝えなくなると生きてるか分からなくなります。
五感の情報が脳へ行き渡らなくなります。
これが神経学的な情報です。


(俳優の写真を二枚見せて)
若い時と、年取った時の写真です。
若い頃の写真の方が、皆さんは好きですよね。
バラも同じです。
無常です。

私たちは木です。
木は太陽から光を受けます。
葉は酸素を出して、私たちは空気を吸っている。
私たちは繋がっている。
インター・ビーイング。

海から水は蒸発し雲になり雨になり山に降り川となって海へ戻っていく。

ブッダはもう亡くなっています。
タイはもう教えていませんが、リトリートでサンガを作っています。
タイは一体どこにいるのでしょうか?
男性の中に探さないで、
彼のことを幸せのエネルギーの中に探すことが出来ます。
僧侶の中に、サンガの友達の中に。


ブッダが亡くなった後、色々な教えが残りました。
先生となる人も異なることを行いました。
ブッダが見つけた教えを続けます。

名前に問われないようにと言ってます。

頓悟(とんご)漸悟(ぜんご)それは1つの同じもので現れである。
マーカサッバという弟子がいました。
禅の教えの第一人者。

禅の話
言葉で伝えるのではなく言葉以外のもので禅の教えは伝えられていきます。
あなたが笑って私が笑ったら何かを伝えたことになります。
拈華微笑(ねんげみしょう)

禅の教えの話は、本当の教えを伝えています。
法脈です、だからお経を必要としなかった。
心から心へと伝わっていったから。

1000滴の水を貯めていくとコップがいっぱいになる、これが漸悟。
ポパイのホウレンソウの缶詰みたいに、突然にパンと溢れることがある、頓悟。

私たちはそうはいかないので、プラクティスを重ねていく必要があります。

ブッダの法話で、一度で16人の若者が悟りを開いたと言われてます。
でも、私たちはそうはいきません。
私たちは基本的な教えを忘れてしまうからです。

健康で心地いい暮らし、自分のプラクティスを見つめてください。
変容と幸福を得られていなければ、やり方が間違っているかもしれません。
どれも自由快方に繋がっていきます。
ダルマショッピングを辞めて1つにしてください。
私たちは忘れる性質を持っています。
今を生きるキャパシティを持っています。



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法話、2018,12,28 タイ・コアサンガ・リトリート

ブラザー・ファップカム 法話 ①

ブラザー・ファップカム 法話 ②

ブラザー・ファップカム 法話 ③
目の前の大切な人/頓悟と漸悟/プラクティスの重要性



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【用語解説】 法話ことば集を参照










2021/02/24

大切な人は失った後でも生き続ける/サマタ






写真:プラムビレッジ、マインドフルムーブメント(体操)



ブラザー・ファップカム、法話②(①より続く)


マインドフルネスのプラクティス。
体の観察。
全ての欲と渇望を捨てて生きる。
欲は執着の形です。
憎しみは極端な渇望の形です。
色〜五蘊、が1つになります。
苦しみから解放されます。
では、どうやって人を愛したらいいのか?
少し執着します。でも難しい。

サマタ、禅定。
念、定、慧(ねん、じょう、え)

マインドフルネス、念。
今この状態に心がある状態。

サマタ、定、そこから集中すること。
他のことに気が散らない、囚われずにいる。

慧、洞察、上が箒で掃除していきます。(会場、笑)

トイレで水を流すと綺麗になります。
あなたの心も同じです。綺麗に流してください。

今ここに集中していれば、ビパッサナが自然に現れて来ます。

池のように何かが落ちれば、下の泥が上がって来ます。
でも1時間、静かにしていれば、また水は澄んでいきます。
私たちの心の中に嫉妬などがあれば、泥水と同じ状態です。
歩く瞑想、プラクティスをして心を静めます。すると澄んできます。

イライラのエネルギーがある時。
本当は殴りたい。
怒った時に踏みつけるマットがありますが、それはやらないでください。
怒りは、その後でも上司に伝わってしまいます。
大切なのは呼吸に戻ること。
呼吸のエネルギーで感情。

サマタのプラクティスはストップすること。止まる。

心と体。
五蘊、5つの要素。
手、目、耳、鼻、意識。

良いニュースで幸せになります。
その感情は、最初にドリアンを食べた感情が蘇るからです。
くれたのが祖母なら、祖母が出てきます。
亡くなっていれば悲しみが出てきます。

感情が
心と体が穏やか

微笑みや喜びは子供です。
ドリアンの香りは喜びです。
トイレの匂いは、嫌いな人は、苦しみなんでしょうか?

私たちの状態は、ニュートラルです。
頭が判断しているのです。
パーティ、始まる前は食べ物がいっぱい、終わるとゴミがいっぱい。
これは、マインドです。変わったのは心です。
痛みは内側から起こります。






丸い図、手目耳鼻舌

妹の状態が悪いと聞くと気分が悪くなりました。
悲しみは阿頼耶識の中にあります。それが顕在意識に現れてきます。
それを感情と呼びます。
感情は周りの状況で生まれてきます。
赤ちゃんは泣くと母に大丈夫だよと抱っこされる。
抱っこは平和と幸せを阿頼耶識から引き出します。
誰かが何かを言って、幸せになったり、悲しくなったりします。
私たちはパペット操り人形です。

瞑想の実践があります。
私たちは泥が上がってきた時に、下へ落ち着かせることができます。
それが瞑想です。

多くの人たちは、大切な人を失った後でも生き続けます。
でも苦しみから抜け出すことを知ってる人が少ないのです。

では現実とは何でしょうか?

現実の本質とは何でしょうか?
現実はずっと続きます。

現実の本質は、私たちが見ているものです。
私は人間です。
パソコンは物質です。
Apple社が作るけど数年で壊れます。
無常の性質があります。
キーボードが一番早く壊れます。(会場、笑)
心臓が強くても、筋肉が弱ければ死んでしまいます。
それは分かれていません。

草花は、酸素供給と共に生きています。

パソコンは、見れたら良いもの、見れなければ悪い物、壊れたら交換です。

人が死んだら、
顔が似てる人を見ると、思い出します。
その人と共にいた時の幸せを思い出します。
友達だったもの。
亡くなった人は他の人の中に存在しています。
妹はいます。
何人も、妹はいます。
じゃあね、またどこかで出会おう、と妹が言いました。

あなたの中に平和と幸せが存在すれば、そこにあなたの大切な人が存在しています。
おじいさん、おばあさんが亡くなっても、違うおじいさんおばあさんが子供と遊びます。
彼女から受けた平和と幸せは、どんな所にも存在しています。
離婚した後に人は死にますか?再婚します。




ブラザー・ファップカム法話③に続く



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法話、2018,12,28 タイ・コアサンガ・リトリート

ブラザー・ファップカム 法話 ①

ブラザー・ファップカム 法話 ②
大切な人は失った後でも生き続ける/サマタ

ブラザー・ファップカム 法話 ③


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【用語解説】
・ビッパサナ_観る(止観)
・サマタ_止まる(止観)










2021/02/23

ストレスを乗り越える道/妹と最後の日々

 


ブラザー・ファップカム、法話①

ブッダが教えてない教えも後から発掘されてまとめられました。

それらもタイがまとめてくれました。
ビパッサナ、サマタも分かれていない。


もしも瞑想していて苦しみが取れないなら、うまくいっていません。
ブッダの教えは痛みを変容します。

長く瞑想していると…
すぐ悟ること、漸悟。
ゆっくり悟ること、頓悟。
タイが言ったことは、自分の苦しみを変容させることが重要です。
10時間も座れることが良いと言ってはならない。
変容させることができなければ、実践する。
知識を喜ばせるだけでは意味がありません。
それが14の詩の意味です。
それがわかれば、ここにいる必要はありません。(会場、笑)

痛みと苦しみの変容について。

31年前に私はプラムビレッジ で出家しました。
1ヶ月後に兄から連絡がきて、姉が病だと知りました。
いつ死ぬかもしれない、分からない状態でした。
特殊な病気で、助かるためには血を濾過しないとならない病気でした。
その後20年間、生き続け、臓器も調子が悪くなり、肺が1/4しか使えないようになりました。
亡くなる二年前には、機械に繋がる状態になりました。
彼女に無常について話しました。
私の家族は全員、彼女が長生きしないと知ってました。
死が近いと痛みが和らいでいくのです。
1年前に電話したら、両親は調子はいいが、姉は具合が悪いと聞きました。
香港からチケットを買い、ベトナムへ行き、4日後に彼女は亡くなりました。
その5日間の間に色々な変容がありました。

アーナパーナ・サティ、安たん経
これが呼吸への完全な気づきのお経です。
7〜13まで話します。

これらが苦しみを変容させる方法です。
4つに分かれていて、最初の4つは体の気づき。
リトリートに来てからこれをずっと練習してきました。
それら全部はみんなを落ちつかせるためです。
サマタ、止まるということです。

次の4つは、心の形成物に気づくことです。

父へ電話しなければ、なにも知らなかったかもしれない。
自分の感情に気づかずに立ったまま生きたらいいのか?
苦しみを乗り越えずに。
瞑想とは痛みと苦しみを変容させること。
マインドフルネスで、それを実現することができます。
心を集中して自由にする。

これが4つのサマディです。

チケットを買い、彼女の近くに家族と一緒にいました。
彼女は呼吸器をつけて生きていました。
彼女の旦那さんも子供も幸せではありませんでした。
亡くなるのが近い状態で、何かできることがあるんじゃないかなと言ったけれど、
他の治療はすることがありませんでした。
やるだけの治療はやった。

仏教では、今ここに生きると言います。
例えば、タイはベトナムにいますが、今、彼はここにいます。
では、どうやって?
その人の存在を感じることができるには、今ここにいたらできます。

日本に行ったり、インドネシアに行ったりしても、いつも心の中にいるから。
心を残さず、名残惜しいとは思わないのは、
常に共にいるという感覚であるので、会えなくて寂しいという気持ちにはなりません。

1つ1つの瞬間が永遠なのです。

家族と彼女のお葬式の準備をしました。
妹は、家族で出かけた場所へ行って欲しいと言ったんです。
妹と医者を残して、家族はピクニックをして楽しんだのです。

私はリトリートへ行かねばなりませんでした。
だから彼女にもう会えないねと言ったんです。
私が飛行機に乗る時に、彼女は亡くなりました。

お葬式に行かずにどうやって帰れるだろうか?ここを離れるのだろうか?
人生にはいくつか、選択しなければならない時があります。

誰かが亡くなった時にできることは何があるでしょうか。
お葬式は生きている人のためのものです。
例えば、死んだ後、1日2日置いて、体をそこに置いて鳥に食べさせる。
すると生きてる人たちが苦しみます。

どうやったら、こういった苦しみに向き合えるのでしょうか?
だから感情に向き合う必要があるのです。

アーナパーナ・サティを学ぶ時、このようなものがあります。
現在の感情、心地よい感情、不快な感情、ニュートラルの感情。

(妹)彼女は行っても良いよ言った時に、私は心地よくない感情になりました。
これは条件に過ぎないのです。
なぜ、このような気持ちになるのでしょうか?
その種が既にあるのです。
それが心の形成物、マインドは心の形成物です。
生まれる、死ぬ、これらの苦しみを乗り越えるには。
ブッダは言った、それは心の形成物なのです。
無常、無我、非二元
これらを身につけると、日常の苦しみを乗り越えることができます。

ブッダは言いました。
もっともストレスを乗り越える道である。
ブッダが保証しています。


ブラザー・ファップカム法話②へ続く


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法話2018,12,28 タイ・コアサンガ・リトリート

ブラザー・ファップカム 法話 ①
ストレスを乗り越える道/妹と最後の日々

ブラザー・ファップカム 法話 ②

ブラザー・ファップカム 法話 ③


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【用語解説】
・ビッパサナ_観る(止観)
・サマタ_止まる(止観)










2019/09/30

今ここの幸せがあれば過去を変えてくれる/アーナパーナサティ・スッタ




シスター・アナベル、法話③(②より続く)


4種類の食べ物があります。四食(しじき)*

◯意識の食べ物、識食(しきじき)
Store=蔵*、意識のある場所。

日常生活では感情が現れてきます。
内側に入ってくるものを、しっかりと選んでいく必要があります。
ちゃんとケアしていかないと、痛みが病いへと発展していきます。
暴力的な映画を見たり、影響されないと言ったとしても、
映画を忘れても、暴力の食べ物と同じです。
すべて蔵の中に蓄積されていきます。
だから、未来にあるために意識していかなければなりません。

タイは言いました。
過去に幸せなこと無かったら、今ここの幸せがあれば過去を変えてくれます。
それが「アーナパーナ・サティ・スッタ」です

ある時、タイの弟子が出てこなかった、冬に備えて篭ってます。
冬が来てその寒さに対策しても遅い。
だから夏の暑い内に準備して、木を燃やして暖をとる、それと同じことです。

香港にマグノリアの花が咲いているけれど、
私が意識しなければ、マグノリアの花は、ここにはありません。

よく見える目を持っている。
質疑応答で聞きました。
私は目を持っています。でも幸せを感じられない。
目を持っていて幸せだ。でも本当の幸せを感じられない。
だから目を使う必要がある。
まだ本当に目を使っていません。
形、色、意識が必要です。
意識が働いて使えることが、幸せなのです。

私の先生・タイが伝えてくれたプラクティスの一部であることが、幸せです。
いま、ここ、幸せです。
静かになっていく道はありません。
今ここが静かだから。
何かをやっていくから静まるのではありません。
この一瞬一瞬が静かなんですね。

まったく同じ思考の人はいません。
クリスチャンでもリトリートを味わうことができます。
それが道です。どんな宗教でも。

マインドフルネスは道です。
どんな宗教の人でも入ってきて出来ます。
多くのものがありますが、
日常生活に、マインドフルに歯を磨くというものはありません。
これがあれば他は必要ありません。
線香も仏像も必要ありません。
仏教色も必要ありません。
だから世界中で行われています。

プラクティスをしながら、働く場の中でマインドフルに歩く。
コンピュータを使う人には、ストップ止まるプラクティスです。
ストップして呼吸に帰る。タイマーを使って、数分間、呼吸に帰る。

トータル・リラクゼーションの時間を持てたら。
歩く瞑想を持てたら。
リラックス!リラックス!と言い聞かせる代わりに。(会場、笑)

私はリラックスしていないなと気づいたら、自然とリラックスできます。
すると、トータルリラクゼーションすることができます。

怒りを呼吸で変えていくことができます。
痛みを感じる、歯の痛みがないと嬉しい。
でも痛みがなくなれば忘れてしまう。

(歌を歌うシスター)
この歌の一節
生きてると不満が出るけど、喜びへ変えていける。









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法話2018,12,27 タイ・コアサンガ・リトリート


シスター・アナベル 法話 ①
本当の家に帰り魂のバッテリーを充電する/シスター・アナベル

シスター・アナベル 法話 ②

生まれて初めて呼吸した時のように楽しむ/アーナパーナサティスッタ

シスター・アナベル 法話 ③

今ここの幸せがあれば過去を変えてくれる/アーナパーナサティ・スッタ






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【用語解説】

◯四食(しじき)

Store=蔵(蔵識)

法話ことば集を参照





生まれて初めて呼吸した時のように楽しむ/アーナパーナ・サティ・スッタ





シスター・アナベル、法話②(①より続く)


ブッダの時代、ブッダにある僧侶が言いました。
歳をとって集中力がなく、前にできたようにできません。
ブッダが言った「じゃーなす(訳者まま)」のプラクティスをしなくて良い。
マインドフルのプラクティスをします。
そうすると洞察が来ます。
マインドフルネスのプラクティスは、洞察の種ができるようにするものです。

座る瞑想では、大きな努力は必要ありません。
ハードワークは必要ありません。

(このリトリートは瞑想ホールと食事する場所が同じでした)

瞑想ホールへ来た時に、
食べる瞑想の時には、楽しむ食べ物がある。
座る瞑想の時には呼吸を味わって、
サンガのエネルギーが栄養になるように味わって、体に帰ってきます。

瞑想は、心と体が1つになることです。
どちらも欠けることがありません。
この一枚の紙を分けることができません。
これが心と体の関係です。(紙を両手ではさむ)
瞑想とはこの一枚の紙のように心と体がひとつになることです。

赤ちゃんが生まれたら呼吸をします。
へその緒を切ります。
その時に肺に溜まっていたものが出て、呼吸が始まります。

だから、息をする時に心地よいはずです。
呼吸は楽しめるはずのものです。
初めて息が入って呼吸した時に、楽しかったように。

それが書かれているのが「アーナパーナ・サティ・スッタ」です。


もし平和というガイドがあったとしたら。
戦争、頭で考えると嫌な気持ちが出て来ます。
そのように頭を使わないで感じます。体で感じること。

私が疲れていた時、目を閉じて語りかけたんです。
親愛なるサンガにお願いしたんです。
私はあなたのために瞑想しています、という言葉が出てきました。
だから、あなたの近くにサンガが必要ですよ。


「アーナパーナ・サティ・スッタ、安般念経(あんぱんねんきょう)」


呼吸を意識できるようになると、姿勢を意識できるようになります。
体について思う時、それは体の中の1つの細胞。
細胞の中に何かが入って出て行く。
太陽の光が入って出て行く。
すべてが形が変わって生きます。
あなたの体は、そのようなもので出来ています。
だから、あなたの体は、あなた以外のもので出来ています。

呼吸をするとクオリティが上がります。
すると、その入る、出るという言葉が働き出して、深くゆっくりと変わっていきます。
それは、太陽の光が変わるのと同じです。
あなたの体が変えていこうとするのでなく、変わっていきます。


ある人が「娘がいます。10代になり変わってしまった。
もう愛せないです。どうしたらいいでしょうか?」と相談してきました。
もう10代よりも前の彼女はいません。
ありのままの彼女を、100%受け入れることが大切です。
「少し努力をする必要があるんですよ。」と言いました。
他に良い答えがありますか?


もちろん、良くなりたいんですが、
例えば、体の具合が悪い時、受け入れ難いです。
良い医者を探すことしかできません。
受け入れること以外をしてしまいます。
痛みを持つ体があれば、それを受け入れてリラックスしていくことができます。
もしそれができれば、痛みは消えていくかもしれません。
リラックスして、体を休めてみることです。


呼吸をして、体が落ち着く。
ベトナム語で「___
呼吸を味わう、それを私は吐き出す。
安らぎ、微笑み、素晴らしさ。
そう言った言葉を使っていきます。
ある意味で、言葉は容れ物のようなものです。
意味の器です。器があることでフォーカスすることができます。

私たちは、空っぽの言葉を持つこともできます。
微笑む時に使う筋肉は、脳につながっています。
だから、私たちが微笑むことで、良いメッセージを受け取ることができます。
だから、微笑むことをしてみるのも良いことですね。

シスター・チャンコンが言ってます。
「もっと笑って、30分おきに。」(会場、笑)

今、この瞬間、
誰かの目を気にせず、過去に気にとられることなく。
今を感じること。
今、この瞬間にいる、感じていることは、思考を超えていきます。


死に行く人に伝えたいと言ってきました。
でも、この瞬間に笑うことは難しいかと思います。
今、この瞬間を味わうことを勧めました。

「死に行く時に笑うことができますか?」と聞いてみました。
とても勇気がいることですね。
私の父も、死に行く時に素晴らしい時を持つことができました。

「どうか私の死に行く時の笑った写真を撮ってくださいね。」と送りました。
これは難しいかもしれない。


今を楽しむという瞑想です。
素晴らしいのは、いつでもどこでもできるということです。


ベトナム、13世紀の王、チャン国王がいました。
出家したかったんですが、先生は認めませんでした。
「国民があなたを必要としている、だから国王として勤めなさい」と。

王は山の中へ入ってしまったが「帰りたくない。」と言われた。
でも1日に6回、自分自身の Beginning a New(和解のための新しい始まり)*を発明しました。
王は、また仕事に戻りました。
出家をしないけれど、仏教の瞑想をしました。
国王でさえできる、だから私たちもできます。

念、定、慧(ねんじょうえ)
気づいて、呼吸して、洞察する。

この忙しい中で、どうやって瞑想したら良いでしょうか?

病院で働く人は、患者を玄関まで送る時に、歩く瞑想をしました。

本当に苦しみがやってくる。
まず自分自身を大事にできる必要があります。
その次に患者さんへ向き合う。






シスター・アナベル 法話③へ続く






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法話2018,12,27 タイ・コアサンガ・リトリート

シスター・アナベル 法話 ①

本当の家に帰り魂のバッテリーを充電する/シスター・アナベル

シスター・アナベル 法話 ②

生まれて初めて呼吸した時のように楽しむ/アーナパーナサティ・スッタ

シスター・アナベル 法話 ③

今ここの幸せがあれば過去を変えてくれる/アーナパーナサティ・スッタ





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【用語解説】

◯Beginning a New ビギニング・アニュー(和解のための新しい始まり)
法話ことば集を参照