2018,12,30 質疑応答
◯質問
親愛なるタイ、サンガの皆さん。
教育と環境グループで森の中に行きました。
樹をハグすることについて、ぜひ聞きたいです。
◯ブラザー
セコイヤ・パーク、カルフォルニアにある国立公園に行きました。
そこの樹はとても大きいです。ジャイアント・セコイヤ。
20人で囲める位の巨大な樹です。
そこにモナスティックとして、7日間ピクニックしに行きました。
そしてハギング・メディテーション、樹を抱く瞑想していました。
国が、そういう樹を守っていると知りました。
昔はそういう樹を切ってた人さえいたのです。
最初は木材を探して、でも、その樹はあまり木材としては適していないので。
とても美しい樹なんですけれども。
アメリカ人は自分が有名人になるために、巨木を切っていた時代さえあったのです。
そして、ある時代は巨木を切る人たちは、もうその場で殺してもいいというルールができた位です。
ですから、私たちがハギング・メディテーション、樹を抱く瞑想をする時には、まずはお辞儀をします。
そして3回マインドフルな呼吸をして樹を抱きます。
この樹は3000年も、そこに立っていたことを感じて、お辞儀して樹を抱きます。
その樹は、多くの嵐を乗り切ってきました。
いろんな厳しい天気を乗り越えてきました。
アジアの文化でも、仏教の中でも樹にはスピリットがある、神がある、意識があるという信仰がありますね。
だから私たちは、その樹からとても素晴らしい安定したエネルギーを得ている、そこに意識を向けます。
そして私たちは樹に比べると、とても小さな存在で、若い存在であることも気づきます。
私たちは、その樹なしでは生きていけない。存在しない。
これがインタービーニングの教えです。
もし自分が弱い、不安定である、何か乗り越えられない気持ちになった時に、人生の中で樹を抱くことは、あなたのためになると思います。
あなたを変容させる手助けをしてくれます。
樹というのは、とても素敵な経験や多くの苦しみを乗り越えて、特に天気の変化、それを生き延びてきました。
そして彼らは学ぶことをしてきました。そこに安定して、立ち続けるために。
ですから、樹を抱くことで、もの凄い樹のスピリットのエネルギーを得ることができます。
そして、それがなくてもあなたの苦しみを癒してくれる。
温かくそこに立っていてくれている。
そして、樹を抱く時には、深い感謝を感じてください。
樹を守りたいという、そういう気持ちと繋がってください。
森を守りたい、自然を守りたいという気持ち。
愛、感謝、そしてインタービーニングの洞察。
樹を抱く時に、それらを持って抱くと、あなたは癒されます。
そして樹を守りたい、植物を守りたい、森を守りたいという気持ちが湧いてくるのです。
私たちの今のタイプラムビレッジに、あまり大きな木がありません。
あの大きなブッダのある樹が1番大きいです。
(タイランドPV・2019年に上部を伐採)
それは長い間、そこに立っていたのではないでしょうか。
そして、ホール(法堂)の裏にあるタマリンドの木があります。
タマリンドの木は、とても時間をかけて育っていきます。
だから樹齢が長い木ではないでしょうか。
ゆっくり育つ木というのは、木材として、とても密度がある硬い樹なのです。
この人(質問者)昨日の夜、すごいダンスをした人ですよね。(会場、笑い盛り上がる)
(鐘を招く)
ーーーーーーーーー
法話、2018,12,30 タイ・コアサンガ・リトリート
シスター・ドゥアン・ニェム
ブラザー・ファップ・ニェムン
2018年12月 ブッダの樹 タイランドPV