シスター・アナベル、法話②(①より続く)
ブッダの時代、ブッダにある僧侶が言いました。
歳をとって集中力がなく、前にできたようにできません。
ブッダが言った「じゃーなす(訳者まま)」のプラクティスをしなくて良い。
マインドフルのプラクティスをします。
そうすると洞察が来ます。
マインドフルネスのプラクティスは、洞察の種ができるようにするものです。
座る瞑想では、大きな努力は必要ありません。
ハードワークは必要ありません。
(このリトリートは瞑想ホールと食事する場所が同じでした)
瞑想ホールへ来た時に、
食べる瞑想の時には、楽しむ食べ物がある。
座る瞑想の時には呼吸を味わって、
サンガのエネルギーが栄養になるように味わって、体に帰ってきます。
サンガのエネルギーが栄養になるように味わって、体に帰ってきます。
瞑想は、心と体が1つになることです。
どちらも欠けることがありません。
この一枚の紙を分けることができません。
これが心と体の関係です。(紙を両手ではさむ)
瞑想とはこの一枚の紙のように心と体がひとつになることです。
赤ちゃんが生まれたら呼吸をします。
へその緒を切ります。
その時に肺に溜まっていたものが出て、呼吸が始まります。
だから、息をする時に心地よいはずです。
呼吸は楽しめるはずのものです。
初めて息が入って呼吸した時に、楽しかったように。
それが書かれているのが「アーナパーナ・サティ・スッタ」です。
もし平和というガイドがあったとしたら。
戦争、頭で考えると嫌な気持ちが出て来ます。
そのように頭を使わないで感じます。体で感じること。
私が疲れていた時、目を閉じて語りかけたんです。
親愛なるサンガにお願いしたんです。
私はあなたのために瞑想しています、という言葉が出てきました。
だから、あなたの近くにサンガが必要ですよ。
「アーナパーナ・サティ・スッタ、安般念経(あんぱんねんきょう)」
呼吸を意識できるようになると、姿勢を意識できるようになります。
体について思う時、それは体の中の1つの細胞。
細胞の中に何かが入って出て行く。
太陽の光が入って出て行く。
すべてが形が変わって生きます。
あなたの体は、そのようなもので出来ています。
だから、あなたの体は、あなた以外のもので出来ています。
呼吸をするとクオリティが上がります。
すると、その入る、出るという言葉が働き出して、深くゆっくりと変わっていきます。
それは、太陽の光が変わるのと同じです。
あなたの体が変えていこうとするのでなく、変わっていきます。
ある人が「娘がいます。10代になり変わってしまった。
もう愛せないです。どうしたらいいでしょうか?」と相談してきました。
もう10代よりも前の彼女はいません。
ありのままの彼女を、100%受け入れることが大切です。
「少し努力をする必要があるんですよ。」と言いました。
他に良い答えがありますか?
もちろん、良くなりたいんですが、
例えば、体の具合が悪い時、受け入れ難いです。
良い医者を探すことしかできません。
受け入れること以外をしてしまいます。
痛みを持つ体があれば、それを受け入れてリラックスしていくことができます。
もしそれができれば、痛みは消えていくかもしれません。
リラックスして、体を休めてみることです。
呼吸をして、体が落ち着く。
ベトナム語で「___ 」
呼吸を味わう、それを私は吐き出す。
安らぎ、微笑み、素晴らしさ。
そう言った言葉を使っていきます。
ある意味で、言葉は容れ物のようなものです。
意味の器です。器があることでフォーカスすることができます。
私たちは、空っぽの言葉を持つこともできます。
微笑む時に使う筋肉は、脳につながっています。
だから、私たちが微笑むことで、良いメッセージを受け取ることができます。
だから、微笑むことをしてみるのも良いことですね。
シスター・チャンコンが言ってます。
「もっと笑って、30分おきに。」(会場、笑)
今、この瞬間、
誰かの目を気にせず、過去に気にとられることなく。
今を感じること。
今、この瞬間にいる、感じていることは、思考を超えていきます。
死に行く人に伝えたいと言ってきました。
でも、この瞬間に笑うことは難しいかと思います。
今、この瞬間を味わうことを勧めました。
「死に行く時に笑うことができますか?」と聞いてみました。
とても勇気がいることですね。
私の父も、死に行く時に素晴らしい時を持つことができました。
「どうか私の死に行く時の笑った写真を撮ってくださいね。」と送りました。
これは難しいかもしれない。
今を楽しむという瞑想です。
素晴らしいのは、いつでもどこでもできるということです。
ベトナム、13世紀の王、チャン国王がいました。
出家したかったんですが、先生は認めませんでした。
「国民があなたを必要としている、だから国王として勤めなさい」と。
王は山の中へ入ってしまったが「帰りたくない。」と言われた。
でも1日に6回、自分自身の Beginning a New(和解のための新しい始まり)*を発明しました。
王は、また仕事に戻りました。
出家をしないけれど、仏教の瞑想をしました。
国王でさえできる、だから私たちもできます。
念、定、慧(ねんじょうえ)
気づいて、呼吸して、洞察する。
この忙しい中で、どうやって瞑想したら良いでしょうか?
病院で働く人は、患者を玄関まで送る時に、歩く瞑想をしました。
本当に苦しみがやってくる。
まず自分自身を大事にできる必要があります。
その次に患者さんへ向き合う。
シスター・アナベル 法話③へ続く
ーーーーーーーーー
法話、2018,12,27 タイ・コアサンガ・リトリート
シスター・アナベル 法話 ①
本当の家に帰り魂のバッテリーを充電する/シスター・アナベル
シスター・アナベル 法話 ②
生まれて初めて呼吸した時のように楽しむ/アーナパーナサティ・スッタ
シスター・アナベル 法話 ③
今ここの幸せがあれば過去を変えてくれる/アーナパーナサティ・スッタ
ーーーーーーーーー
【用語解説】
◯Beginning a New ビギニング・アニュー(和解のための新しい始まり)
法話ことば集を参照