2019/09/11

座る瞑想6つの呼吸・オリエンテーション①・2018タイ





ベルを聞く

◯ブラザー・ポテト

ベルの音を聞く度に、自分の呼吸に帰る。
リラックスできないと自分に帰れない。
我が家にいるように感じられること。
どこにいようと、今ここが我が家なんだ。
今、何が起こっているか気づくことができる。

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マインドフルな呼吸

◯シスター・アオニェム

ここに集まってくれて、ここで平和と微笑みをして...
マインドフルな呼吸をして...

日常生活で誰かと共に座ることがあると思います。
タイのそばに座ると、とても平和を感じます。
その平和は、自分の内側からやって来ます。
私も尼僧ですが人間です。
皆さんと同じように大きな困難が起こって、
マインドフルな呼吸をすると気づくことができます。
苦しみと幸せが同時にそこにあると分かりました。
2つ学ぶ
幸せを育むことが、健全なタネを育むこと。
不健全なタネは、過去の後悔、思考が引っ張られます。
心は違う所へ彷徨ってしまいます。
消耗してしまい幸せを見つけるエネルギーを見失い、幸せへと変容させていくこと。
今ここに戻りさえすれば、心と体へ帰ってくる橋が呼吸です。
体をキッカケにしても良いです。
今ここに生きている。

お腹に手を当ててみてくれますか?
鐘が招かれたら、呼吸を意識してみてください。

(鐘が鳴る)

呼吸を辿ることは簡単なことです。
これをプラクティスの土台にします。
呼吸を重ねていくことも。
1、2、3、4、5、・・・9、10。数えていく。
意識できない時は数える呼吸もやりやすいです。
数えることに集中します。
猿が木から木へ移るように、心も移り変わります。
呼吸で、吸ってると気づく、吐いてると気づく。
息が長い、短い、ただ気づくことが大事。
自然な呼吸、ありのままに気づくことが大切です。
深くしようとしない。
自然に気づくと、今ここにいることができて、自然に深い呼吸になり、周りの自然にも気づいていきます。
色々な欲望も出てきて、パニックになることもあります。
でも呼吸に戻れたら、今、自分自身が何者なのかを思い出すことができます。

マインドフルな呼吸は、虫眼鏡と同じで一点に集めることができます。
集中のエネルギーは、色々な感情を燃やしてくれます。
仏教では燃やすという瞑想があります。
マインドフルのエネルギーで。
苦しみや強い感情は心も結び目のようです。
それには必ず根っこがある。
永遠にその状態が続くのではなく変化していきます。
マインドフルな呼吸でここに帰って来られれば、苦しみを燃やすエネルギーになります。
他の時、立ってる時、皿を洗う時、歩く時でも、その状態を継続できます。
自分の体をマインドフルな呼吸で体と心も深く見つけると、もう幸せは充分ありますよ、
と気づくことができます。




座る瞑想・6つの呼吸

◯ブラザー・ポテト

今シスターがシェアしたように、私たちの日常に役立てていくことができます。
もし上達していくことができれば、体操の時にも組み合わせることができます。

座る瞑想についてシェアします。
もうすでに気持ち良く座ることができているようですね。
もし緊張しているたら、今、リラックスできる姿勢へ変えても良いですよ。
クッションに座り結跏趺坐でも、ブッダのような半跏ふざで良いですよ。
どちらでも選んで。
その時に、三点を意識してください。
両方の膝、お尻、尾てい骨が三点。
坐骨の中心にエネルギーの中心があります。
そこへ真っ直ぐにおろしてきます。
そこで安定すると山のようにドッシリとします。
あぐらでも、日本のような正座でも良いです。
いずれにしても3本の柱を意識してください。
何を養うかを意識することが重要です。
シスターがシェアしたように、呼吸が体すべてを1つにしてくれます。
全ての細胞を結びつけてくれます。
吸って吐いて。
鼻で感じることもできます。
体の中心線を意識して、集中することもできます。
息を吐いてリラックス、吐くときにリラックスできます。
リラックスのエネルギーは平和と静けさを生み出すエネルギーです。
リラックスさえできれば瞑想は進んでいきます。
だから息に帰ったときに止まる、サマタの時です。
ゆっくりと体が安らいでいくことがわかります。
これがサマタ、ストップ。

座る瞑想の時は、6段階あります。

⑴◯イン、アウト、止まる stopping

⑵フォーカス、焦点を結ぶ、呼吸を追う、気づいてフォローする。

⑴は気づくだけ、写真を撮る時と同じに、焦点を合わせる、同じです。
まだ⑴気づいた段階ではクリアではないです。
⑵でクリアになっていきます。
ペンの端から端まで、ずっと辿っていくことができます。
心は動き続けます、その代わり意識をし続けていく。
ある時間をかけて、ある瞬間にボッと燃えます。

⑶ワンネス、呼吸と体を1つにする。
意識をして集中して、それが全身へと広がっていきます。

⑷ Investgate 何が起こっているか分かる。
体に何が起こっているか知ることができる。
自分の心がどんなプロセスを通っているか知ることができる。

⑸インサイト、洞察、仏教では智慧。
誰かとうまくいってないことへ、何をしたら良いかが見えてくる。
インタービーイング。
私というものはない、全てが繋がっている。

⑹ Let go、手放す
座る瞑想してても何も起こらない。
でも、今までの起こったことを手放す、そのことです。

最後の手放すは、座る瞑想以外でも大切です。
農家で畑を耕し種を蒔いて、心の畑を耕し充分な栄養を上げれば変容が起こってきます。
過去のタネは、充分手当をすれば変容が起こります。

シスターの言ったこと、気づくことができる。
そうすれば、座る瞑想していて安らぐ、それも移り変わっていく。
そこに抑えておこうとかせずに手放していきます。
ネガティブなエネルギーが喧嘩みたいに起こってくる。
それに気がついて、養っていくことができます。

(鐘を招く)

これから数日、アナパナサティ経典に基づいた話を、シスター・アナベルがしてくれるのではないかと思います。
今の話は、その話を大雑把にまとめてみました。

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法話  午前、2018,12,26 タイ・コアサンガ・リトリート

「オリエンテーション」Br.ポテト、Sr.アオニェム


◯座る瞑想6つの呼吸・オリエンテーション①

◯食べる瞑想・オリエンテーション②

聖なる沈黙 Noble Silence・オリエンテーション③